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13.「芳年武者无類 八幡太郎義家」 月岡芳年 明治19年(1886)
源義家は、頼義の嫡子で、文武両道の武人。石清水八幡宮で元服し、八幡太郎義家と称しました。若い頃、人妻のもとへ足しげく通っていた義家。いつも堀を飛び越えて縁に降りていたのに気づいた家人が、縁に碁盤を置いておいて、義家がつまづいたところを斬り伏せようとしますが、義家は飛び込みざま一刀に碁盤の角を切り落として着地、なんなく女の部屋へ入っていったと言います。後三年の役では東国武士を率いて奮戦。戦後、自らの所領を分配し、源氏の棟梁として東国で確固たる地位を得ました。
月岡芳年は幕末明治期に活躍した浮世絵師。その画力、躍動感あふれる人物描写や画面構成は、まるで現代の劇画・アニメにも通じるものがあり、現在でも人気の高い浮世絵師です。この作品は、武者絵、歴史画も多く手掛けた芳年が、自分の名前をシリーズ名に取り入れたほど力を入れた武者絵シリーズ「芳年武者无類」(よしとしむしゃぶるい)。その内の「八幡太郎義家」。義家の華麗な身のこなしをストップモーションで切り取ったかのような秀逸な画面構成で描いた、芳年の傑作の一つです。