本文
菱川師宣記念館 特別展
浮世絵に注目が集まる今、江戸の浮世絵界で活躍し庶民の人気を獲得した三人の浮世絵師を紹介する特別展を開催します。名づけて「歌川スリー」。
浮世絵は色鮮やかな多色摺版画「錦絵」と呼ばれた江戸後期に黄金期を迎えます。さまざまな浮世絵師が腕を競い、流派を形成し、多くの門人を抱え隆盛します。中でも浮世絵界最大派閥となった歌川派には、三人の巨匠が誕生します。歌川三代豊国、歌川国芳、歌川広重。「豊国にがほ(似顔役者絵)、国芳むしゃ(武者絵)、広重めいしょ(名所絵)」と世にうたわれたように、三人は独自のスタイルで自分のジャンルを確立していきました。
この展覧会はこの三人にスポットをあて、時に競い、時に連携し、どのように庶民の人気を獲得していったのか、彼らの作品とともに江戸の浮世絵文化をあらためて紹介します。
会 期 2025年1月4日(土曜日)~3月16日(日曜日)
休館日 月曜(祝日の場合は翌火曜)・年末年始(12月29日~1月3日)
学芸員ギャラリートーク 1月25日(土曜日)・2月22日(土曜日) 各13:30~14:30
「東海道五十三對」 (三人が合作した貴重なシリーズ)
「金谷」 広重 「水口」 国芳 「袋井」 三代豊国