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シリーズ浮世絵逸品 7 「月兎」

印刷ページ表示 大きな文字で印刷ページ表示 記事Id:0008554 更新日:2022年12月27日更新
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7.「月兎」 山内多門 昭和2年(1927)

月兎

 山内多門は宮崎県都城市出身。上京し川合玉堂や橋本雅邦に学び、明治後期から大正にかけて山水水墨画の名手として活躍した日本画家です。大正14年、多門は千葉県の保田(鋸南町保田)に画室兼別荘を建て東京の自宅と行き来しました。保田小学校裏山のその地は、藪ケ谷という小字で、多門はその別荘を「藪谷山荘」と名付けました。そこは石原純と原阿佐緒の新居「靉日荘」の隣でした。

 この図は「丁卯新春 多門」と落款があり、昭和2年(1927)卯年の新春に、干支にちなんで描いた作品。月にいるウサギが餅をついています。なんともほっこりさせられる絵です。

 ちょうど96年前のウサギ年にあたります。

 特別展「靉日荘100年 大正時代ー保田を愛した歌人や画家たちー」で展示中(2月5日まで)。ウサギ年の新たな年を迎え、見てほしい逸品です。


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