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柿本人麻呂像

印刷ページ表示 大きな文字で印刷ページ表示 記事Id:0004406 更新日:2020年9月18日更新
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柿本人麻呂像

「柿本人麻呂像」 菱川吉左衛門作  縫箔刺繍画  慶安2年(1649)

万葉の宮廷歌人、柿本人麻呂の肖像と代表歌「ほのぼのと明石の浦のあさぎりに嶋かくれ行舟をしぞ思ふ」の歌が刺繍されています。師宣の父、菱川吉左衛門の地元保田に残った貴重な刺繍作品です。吉左衛門は保田で縫箔刺繍師を業とし、本図からは、吉左衛門もかなり古典に精通し、芸術的才能も高かったことがうかがえます。師宣の才能開花には、父の影響がかなり大きかったと考えられます。慶安2年の制作年代と保田村という地名が入り、吉左衛門の保田での足跡を知る極めて貴重な資料です。

 


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