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人骨山の鬼(ひとぼねやまのおに/The demon of a human bone mountain )

印刷ページ表示 大きな文字で印刷ページ表示 記事Id:0002553 更新日:2019年12月6日更新
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人骨山の鬼

大崩の畑地区に、人骨山という山があります。ここには昔、鬼が住んでいて、毎年節分の日になると、村の娘を一人づついけにえに山へ連れてくるようにと、村人の家に手紙を投げ入れておどしていました。毎年、泣く泣く娘が山へ登っていき、決して帰ってはきませんでした。
そんなことが続いたある年、一人の旅の修験者が村に来ました。村人の話を聞いて、「私は同じような話を琵琶湖のほとりで聞いたことがあります。その村では大きな犬を使って、鬼を退治したとのことです。」と言いました。村人は、さっそく琵琶湖まで行って、ドン太郎というその大きな犬を探し出し、借りてきました。そして節分の日、ドン太郎を山にあげて、ついに鬼を退治させたのです。
村に平和が戻ってきましたが、それまでに娘を差し出した家のことを思って、節分を思い出す行事はしなくなりました。今でも、大崩では節分に豆まきをしない風習が続いているそうです。


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