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養老のおたま(ようろうのおたま/Otama in Yourou)

印刷ページ表示 大きな文字で印刷ページ表示 記事Id:0002549 更新日:2019年12月6日更新
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養老のおたまの画像

養老のおたま

上佐久間から二部へ抜ける養老という場所の山道に、その昔、養老のおたまといういたずらキツネがいました。人間を化かしては丸坊主にしていたのです。ある人が、決して化かされないぞと用心して、そこを通りかかると、向こうから赤ん坊を背負ったきれいな女の人がやって来ます。女は、お乳をやるので赤ん坊を背からおろして下さいと、男に頼みました。男は「さては化けキツネめ」と、赤ん坊をつかむと地面にたたきつけました。「なんということをするのです」と女の泣きわめく姿を見て、男は「勘蓬いか。これはたいへんなことをしてしまった」と謝りますが、取り返しがつきません。女の嫁ぎ先であるお寺に行き、わけを話し、ざんげして坊主となり、その子の菩提を一生とむらうことにしました。髪を下ろしてもらっていると、どうも頭がチクチクするので、はっと気づき、あたりを見回すと、そこは畑の中。しまったと思って、頭に手をやると、すっかり丸坊主になっていました。


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