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これから11月ごろにかけては、台風をはじめとして雨が降る日が増えてきます。皆さんはニュースや天気予報で、「どれくらいの雨が降るのか?」「どんな影響があるのか」と判断していくと思います。得た情報を正しく読み取りイメージしていくことが重要です。
今回は、大雨や災害に伴う言葉について説明しますがニュース等における表現には一定の決まりがありますので天気予報等を見る際の参考にしてください。過少に評価することは厳禁ですが、過大に恐れる必要はありません。夏や秋は、前線の発達や台風により雨の多い季節です。危険を正しく知り、有意義に過ごしましょう。
天気予報などでは、雨の降る強さを「降水量〇〇mm」、「〇〇な雨」などと表現されますが、具体的にはどの程度の強さをイメージしますか?表現と雨の強さ等には一定の決まりがあります。
降水量 | テレビ等の表現 | 具体的な表現 |
---|---|---|
1mm | - | 傘がなくても我慢できる。 |
5mm | - | 短時間の行動でも傘が必要。 |
10mm | やや強い雨 | ザーザーと降り、地面からの跳ね返りで足元が濡れる。 |
20mm | 強い雨 | 土砂降りで傘をしていても濡れる。車の運転でワイパーを最大にしても視界が奪われる。 |
30mm | 激しい雨 | バケツをひっくり返したような雨。車のブレーキが利きにくくなる。 |
50mm | 非常に激しい雨 | 滝のような雨、傘は役に立たなくなる。車の運転は危険。 |
80mm | 猛烈な雨 | 息苦しくなるような圧迫感があり、恐怖を感じる。 |
水害の状況等が報道されますが、その言葉についても正確な定義があります。似たような言葉ですが、違いがあるものが多いです。
「豪雨や雪解け等により河川の水量が普段より急激に増大した状態」を表しますが、ニュース等では、「大雨により川から水があふれて氾濫すること」を言う場合もあります。
川や水路などの水があふれ、川などの外に流れ出る現象を言います。そのうち、「川からあふれ出る」ことを外水氾濫と言い、「合流する河川の水位上昇により流下できなくなった水が、排水施設・水路・支川などからあふれる」ことを内水氾濫と言います。
川の水が堤防のないところからあふれ出る現象を言います。堤防を越えてあふれ出ることは、「越水」と言います。
「住宅などが水に浸かること」や「水が入ってきている」状況を言います。
田畑や道路などが水に浸かることを言います。
危険な場所から全員、早くに避難を開始する必要がある場合に発令されます。逆に言うと、この段階ならば「(安全に)避難することができる」(最後の)チャンスでもあります。
危険度がさらに高まった状態で発令される場合がある避難に関する指示です。既に災害が発生しているか、発生がひっ迫している状況になっています。避難はこの指示が出るまでに行いましょう。もし、避難が完了していないならば、周囲をよく確認して、無理をせずに行いましょう。状況によっては、避難所等ではなく、自宅やご近所の上階や屋上などに垂直避難されることも必要です。
誤解しやすい言葉です。「高齢者は危ないので避難してください」ではなく、「避難に時間がかかる方は、前もって避難してください」というのが、より正確な意味です。若くても病人であったり、乳幼児を抱えている方などは、積極的に避難をしましょう。また、逆に、体力のあるご家族に支援をしてもらえるのなら、避難指示で家族と一緒に避難しても良いです。
避難指示等は、気象警報等に連動して発令されることが多いです。しかし、気象状況の推移予測や夜間等で避難行動に制約が予測される場合には、発令を見合わせている場合があります。テレビ等で大雨警報や洪水警報などが発令されている状況を確認したら、いつでも避難できるように注意していてください。
町の現状を考えると、一部を除き、氾濫による水位上昇により諸所で発生する溢水による冠水で、道路の判断がつかずに転倒や落水でケガをしたり流されたりする危険性が高いものと予想しています。避難は、早めに落ち着いて行いましょう。逃げ遅れた際は、無理をせずに、自宅内の高い場所や、ご近所の2階に避難させてもらう(垂直避難)なども有効です。
また、土砂崩れは、諸所で発生する危険性があります。崖沿いに住んでいる方は、異音・異臭、崖からの出水及び小石の落石等の状況に気をつけて、普段と異なる状況を感知したら、ご近所・役場等に連絡して、その場から離れてください。
最後に、避難で家を離れる時は、ブレーカーを落としておきましょう。被災後に停電から復帰した際に、ショート等により火災や電化製品・配線等の故障を起こす危険性があります。
施設名 | 住所 |
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道の駅保田小学校 | 保田724 |
保健福祉総合センター | 保田560 |
鋸東コミュニティセンター | 市井原4-1 |
鋸南小学校 | 下佐久間2500 |
鋸南中学校 | 大六165 |
鋸南海洋センター | 竜島1111-6 |
奥山公民館 | 奥山305 |
大崩公民館 | 大崩1057 |
詳しくは、町ホームページをご確認ください。▶
災害情報や避難情報はさまざまな媒体から皆さんに発信されています。事前に登録が必要なものもありますので早めの登録をお願いします。
現代ではテレビやインターネット等で多すぎるほどの情報が入手できます。でもそれらを正確に読み取り、判断・対処しなければ意味がありません。また、風水害やそれらを原因とする土砂災害は予測できる自然災害です。「恐怖」に踊らされることなく、正しく知り、正しく理解、行動して、合理的に安心して過ごしましょう。