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町報きょなん2023年7月号・特集 暑い夏に向けて 熱中症対策をしよう
暑い夏に向けて 熱中症対策をしよう!
熱中症は、暑さや湿度などにより、体内の水分や塩分バランスが崩れ、体温調節が上手くできずに、体温の上昇やめまい、立ちくらみ、手足のしびれ、頭痛、吐き気等の症状を引き起こします。
熱中症を引き起こす3つの原因
原因(1) 環境
・気温が高い
・湿度が高い
・日差しが強い
・閉め切った屋内
・エアコンの無い部屋
・急に暑くなった日
原因(2) からだ
・高齢者や乳幼児、肥満の方
・低栄養状態
・風邪での脱水状態
・二日酔いや寝不足といった体調不良
原因(3) 行動
・激しい筋肉運動や、慣れない運動
・長時間の屋外作業
・水分補給できない状況
熱中症を引き起こす可能性があります!
熱中症の3つの段階
熱中症の重症度は次の表のようにおおむね3段階に分かれます。
重症度 | 1度 | 2度 | 3度 |
---|---|---|---|
症状 | めまい、立ちくらみ 筋肉痛、足の筋肉がつる 大量の発汗 |
頭痛、気分の不快 吐き気、嘔吐 ぐったりした感じ |
意識障害 全身のけいれん 高体温(全身が熱くなる) |
熱中症が疑われる時の対応
「意識がない、もしくは意識がはっきりしていない」場合はすぐに救急車を要請しましょう。また、救急車が到着するまでの間に現場での応急処置も必要となります。
意識がある場合
・安全で涼しい場所への移動
・服を緩め、体を冷やす(首やわきの下・太ももの付け根)
・意識がはっきりしている場合、電解質を適量含んだ冷えた飲料を自分で飲む
意識がない場合
・救急車を呼ぶ
・安全で涼しい場所への移動
・服を緩め、体を冷やす(首やわきの下・太ももの付け根)
・無理に水は飲ませない
熱中症予防のポイント
(1)室温や湿度を下げましょう
・エアコンや扇風機を上手に活用しましょう。
・カーテンや日よけシートで窓際の日差しを遮りましょう。
・室温が28℃、湿度が70%を超える場合は要注意です。
(2)こまめに水分補給をしましょう
・のどが渇く前からこまめに水分補給をする習慣をつけ、大量に汗をかいた時には適度に塩分も補給しましょう。
・いつでもどこでも水分補給ができるように、飲み物を持ち歩きましょう。
(3)外出時には日傘や帽子を使いましょう
・日光が直接皮膚へ当たらないようにし、休憩中は帽子を脱いで、汗の蒸発を促しましょう。
・暑い時間帯の外出は避け、外出した場合にはこまめに休憩を取りましょう。
(4)休息をとりましょう
・疲れている時は熱中症にかかりやすくなります。蒸し暑く寝苦しい夜は、エアコンを使うなどして、湿度を50%
から60%に保つよう調整しましょう。触るとひんやりと感じる素材の敷きパッドや、汗の不快感を軽減する乾き
やすい麻や綿の寝具、パジャマの利用も効果的です。
・昼間も疲れを感じたら、涼しい場所で休息をとるようにしましょう。
(5)栄養をとりましょう
・暑い夏こそ一日三食、主食・主菜・副菜をそろえ、バランスよく食べましょう。
・熱中症予防に有効な栄養素はビタミン、ミネラル類です。暑い夏を乗り切るために、特にビタミンB1、カリウ
ム、クエン酸を含む食材を積極的に取りましょう。調理面ではスープにしたり、油で炒めたり、野菜は皮付きで
食べると効率よく栄養をとることができます。巻末にレシピを掲載しています。ぜひお試しください。
熱中症警戒アラートご存知ですか?
「熱中症警戒アラート」は、熱中症の危険性が極めて高くなると予測された際に、危険な暑さへの注意を呼びかけ、 熱中症予防行動をとっていただくよう促すための情報です。
●発表の基準と方法
町では、気象観測所の暑さ指数(Wbgt)が33℃以上となる予報が発表された場合、当日の午前中に「防災行政無線」および「防災安心メール」などでお知らせします。
●暑さ指数
熱中症を予防することを目的としたもので、体の熱収支に与える影響の大きい湿度、日射・輻射など周辺の熱環境、気温の3つを取り入れた指数です。
問合せ先 保健福祉課健康推進室 【電話番号】55-1002