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町報きょなん2024年8月号・特集 有害鳥獣対策の取り組みについて

印刷ページ表示 大きな文字で印刷ページ表示 記事Id:0010850 更新日:2024年8月5日更新
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有害鳥獣被害対策の取り組み 地域おこし協力隊 小池 貴久​​

現状と課題

 昨年度の町内の捕獲頭数は、イノシシ1,252頭、シカ886頭、キョン398頭、ニホンザル100頭、アライグマ94頭、ハクビシン33頭でした。捕獲頭数から生息数を算出することはできませんが、県の発表資料によると毎年増加傾向にあるそうです。以前から問題とされている耕作放棄地に加え、手入れのされていない森林や管理の行き届いていない家屋の増加も、生息域拡大の原因となっています。
 人口減少と少子高齢化という問題に直面している鋸南町では、捕獲の新たな担い手の確保が必要ですが、地域全体での取り組みもより一層必要です。これまでどおり捕獲従事者による罠の設置に加え、定期的な草刈りによる餌場や隠れ処の縮小、侵入防止柵の設置、追い払い活動、森林の間伐、空き家対策など、捕獲従事者以外の方にもできることがたくさんあります。周囲の方々と協力して対策を進めましょう。

町内の有害鳥獣捕獲状況 (単位:頭)

 
  サル シカ イノシシ ハクビシン キョン アライグマ 合計
R5 100 886 1,252 33 398 94 2,763
R4 79 677 621 28 272 43 1,720
R3 94 727

637

33 27 48 1,566
R2 104 716 1,127 47 182 62 2,238
R1 122 764 855 37 153 37 1,968

 

主な被害内容 

イノシシ 

 今年に入り「庭が掘り返された」、「道路脇が崩された」、「イノシシを初めて近くで見た」と言った話を町民の方々から聞く機会が増えています。
 田畑では稲穂のなぎ倒し、イモ類や葛の根などの掘り返し、住宅地ではアスファルト道路の路肩、住居の家庭菜園、庭木や生垣の下などが堀り返される被害が増えています。さらに、掘り返された斜面が土砂崩れを起こし道路が塞がれるという事態も起きています。

シカとキョン

 各々の頭部の高さに合う草や葉、花などの食害があげられます。また、イノシシが掘り返した水仙の球根をシカが食べるという連携の被害がみられ、独特なキョンの遠吠えは聞いた人を不快にさせています。

 

その他 

 さまざまな要因により野生獣の生息域が変化し、頻繁に住宅地へ姿をみせるようになってきました。
 農地では、枇杷をニホンザルとカラス、その他の果実をハクビシン、とうもろこしをアライグマに荒らされたといった被害報告があります。
 それと、鋸南町では有害鳥獣に指定されていませんが、タヌキやアナグマによる食害もみられます。

ここ数ヶ月の間に、クマによる被害、キョンの生息域拡大に関するテレビのニュースや新聞記事をご覧になった方が多いかと思います。全国レベルで有害鳥獣による被害は拡大し深刻な問題になっています。