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町報きょなん2022年4月号・連載
鋸南病院だより【第10回】
新型コロナワクチンは、時間の経過に伴い、効果が徐々に低下すると言われていますが、3回目接種により、低下した効果を再度高めることができます。
当院でも、3回目接種を行っています。町から3回目接種券が送付された方が対象です。事前に必ず予約が必要ですので、電話で予約してください。
接種日 火曜日 午後3時~
接種会場 鋸南病院
※予約後のキャンセルは、早めの連絡をお願いします。
新型コロナウイルス感染症の抗原検査やPCR検査も実施しています。受診を希望する方はあらかじめ電話でご相談ください。
問合せ先 鋸南病院【電話番号】55-2125
SDGsを学ぼう!(7)
7 エネルギーをみんなに そしてクリーンに
目標7は、すべての人が電気やガスなどクリーンなエネルギーを使えるようにするという目標です。電気を使えない地域では、薪や炭を使うため室内の空気が汚れ、人々の健康が損なわれています。
目標達成のためには、エネルギーを効率よく使うことや石炭や石油などの化石燃料ではなく、水力や風力、太陽光発電などの再生可能エネルギーの使用を増やしていくことが必要です。
●どんな問題があるの?
世界では、約8億人が電気を使えない暮らしをしていると言われています。また、世界で使われているエネルギーのうち、再生可能エネルギーで作られたものは、全体の17.5%ほどしかありません。
クリーンなエネルギーが供給される機会が少ないと、人々の健康に影響を及ぼします。
●すぐにでも私たちができることは?
- 日本や他の国のエネルギー状況に興味を持ち、未来のエネルギーについて考えてみる
- 電化製品の主電源をこまめに切る
- 公共交通機関をできるだけ利用する
歴史資料館 連載三六〇
頼朝と洲崎明神
房総での再起を図るため、治承四年(一一八〇)八月二十九日、竜島に上陸した源頼朝は、長狭方面へ向かいます。外房一帯に勢力を誇る豪族、上総介広常を頼るためです。
ところが平家方の長狭常伴の夜襲を受け、これは三浦一族が撃退しますが、むやみに移動するのは危険だということを思い知らされました。安房の豪族、安西景益の館へひとまず入り、そこから各地の豪族へ使者を送り、参陣をうながすことにしたのです。
九月五日、頼朝は現在の館山市にある洲崎明神に参詣します。伝説では、頼朝は房総滞在中、いろいろな寺社に参詣したと伝えられていますが、これは「吾妻鏡」に記されているので、日付と内容は事実と思われます。
「吾妻鏡」によると、頼朝は、上総介広常のもとには和田義盛を、千葉常胤のもとには安達盛長を使者に送り、その使者が無事吉報をたずさえ戻ってくることを洲崎明神に祈願したとされます。そして、使者が無事帰ると、十二日には神田を寄進しています。
洲崎明神は、安房国の古社で、当時から航海の神、また、いくさ神としても知られていたようです。頼朝は安房の人々の信仰が厚い洲崎明神に参詣することで、地域の人心を掌握していったのでしょう。
のちに頼朝は、妻の政子の安産祈願のためにも、洲崎明神には安西景益を遣わし祈願させたと言います。
洲崎明神での頼朝伝説をひとつ。参拝の後、かぶっていた笠を松にかけて一休みした頼朝は、忘れて石段を下りてしまいました。それに気づいて振り返って「あれ見よ、笠懸けの松じゃ」と言ったそうです。現在、その松は枯死してありませんが、「見よ」という言葉から、このあたりに「漂」という地名が残ったそうです。
健康通信
腸は食べ物から栄養を吸収し、老廃物を排泄する役割と、細菌やウイルスから体を守る免疫機能を持っています。この免疫機能に関わる免疫細胞の約7割が腸に集まっていることから、腸は人体最大の免疫器官とも呼ばれます。
腸内には細菌がおよそ1000種類、100兆個も生息していると言われています。この腸内細菌は、人に良い影響を与える善玉菌、悪い影響を与える悪玉菌、善玉菌と悪玉菌のうち優勢な方へなびいて働く日和見菌の3種類に分けられます。腸内環境は、こ
れらの3つの腸内細菌のバランスで決まり、善玉菌が優勢に働いている状態は「よい腸内環境」「腸内環境が整っている状態」です。悪玉菌が増えると便秘や下痢、体調不良や肌荒れ、発がん物質の発生などが起こります。腸内細菌のバランスが崩れると、免疫機能が低下し様々な病気を引き起こします。
腸内環境を整えるためには善玉菌の割合を多く持つことが大切です。善玉菌を増やす方法のひとつは、善玉菌の一種である乳酸菌を摂取することです。乳酸菌を多く含むヨーグルトや酢、チーズなどの発酵食品を多くとりましょう。乳酸菌を増やすために効
果的なものがオリゴ糖と食物繊維です。豆類や野菜、果物、きのこ類、海藻など食物繊維を多く含む食品は、善玉菌のエサとなり、腸を刺激して便通を整えます。反対に肉は悪玉菌の大好物です。肉の多い食事に注意しましょう。また、ストレスをためないことも大切です。腸の働きをコントロールしている自律神経が乱れ、腸の働きが悪くなります。適度な運動も効果的です。運動不足は腹筋が弱まり、腸の蠕動運動も弱くなります。体を動かし、腸の働きを活発にしましょう。
腸内環境のバランスを知る目安は排便です。理想の便はバナナ状で、色は黄色から黄褐色です。便秘は美容と健康の大敵です。腸内環境を整え、健康な体作りを目指しましょう。
かんたんおいしいレシピ
ほうれん草の磯香和え
塩分控えめのさっぱりした副菜です。味付けはシンプルですが、のりをたっぷり使用しているため、香りや風味も増すので、食が進む一品です。
材料(4人分)
ほうれん草・・・・・・200g
にんじん・・・・・・・・40g
えのき・・・・・・・・・・1/2袋
しょうゆ・・・・・・・・小さじ2
わさび・・・・・・・・・・小さじ1/3
きざみのり・・・・・・4g
作り方
(1)ほうれん草はゆでて、水にさらしてから水気をとり、3cmくらいに切る。
(2)にんじんは千切りにしてゆでる。えのきは石づきを取り、2~3等分に切ってさっとゆでる。
(3)ボウルにほうれん草、にんじん、えのき、きざみのりを入れて混ぜる。
(4)しょうゆとわさびを加えて和える。
提供:健康づくり推進員協議会
わんぱく登場
杜和くん 1歳2か月
お父さん:川名 洋右さん 第2子 大帷子下区
いつもニコニコスマイルで、みんなのアイドル。お姉ちゃんとはとっても仲良し。今はなんでも食べてみたいお年ごろ。石も紙も必ず味見しちゃうんだ。お父さんお母さんをハラハラさせてるよ。おしゃべりも少しできるようになってきたよ。早くたくさんしゃべれるようになりたいな。
人の動き
3月1日現在(前月比)
人口 7,149人(-18人)
うち男 3,455人(-9人)
女 3,694人(-9人)
世帯数 3,491世帯(-5世帯)
出生:0人 死亡:15人 転入:6人 転出:9人
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